親に感謝できる自分になるためには、◯◯感をつけること!
目次
その感謝は、本物ですか?
ようやく仕事納め。そして、年末の時期や、お盆の時期、家族の元に戻っていく、20代・30代のあなたへ。
別に、家族内で何があるわけじゃないんだけど、この年になって親のところに行って、挨拶したり何したりって何か気まずいんだよな〜と、ふと思っていませんか?
もしパートナーがいて、ご結婚されているならば、尚更そうかもしれませんね。私も気まずい経験を何度も、したことがあります(笑)
あまりオープンにしづらい内容ですが、正直、僕自身も、悩んでいたことがあります。
もちろん口では「感謝している」と伝えているのですが、心が70%だったり、「感謝しきっている」という感じがしないな〜と感じていました。
そんな話を以前友人としていた時に、「お前は真面目で素直だな〜そこら辺は、違う人間なんだから、まーいいじゃんか」と言われました。
うーん、友人の言葉も一理ある。だけど、どうも真面目に考えてしまう僕は、解決したいわけです。
どうしても、このモヤモヤを何とかしたいんだ・・!そう思っていたのですが、この仕事をやって、「親に感謝できない」と悩んでいる人を何人もいることに気付きました。彼らの言葉が、こんな感じ。
あの時、私がテストで100点とったことを見せても、無視されてきた!
一生懸命、期待に応えようとしてきて生きてきたけど、社会じゃそんなの意味なかった!一体自分は、何のために一生懸命やってきたんだ・・
両親が仲良くなかったから、結婚できるイメージがやってこない!
などなど、怒りや苦しみが出てきて、いてもたってもいられなくなっちゃう。
多くの20代、30代に限らずに、「毒親」などと言われている現代。うつなどの心の問題もある今の時代は、大きく悩むポイントです。
どうして、感謝できないのか?その原因と対策が自分なりに、見えてきたので、あなたにも、親御さんのためにも、共有しますね。
原因は、複数あるし、両親のせいだけじゃない。
まずは、ここです。いつの間にか「毒親」とか「モンスターペアレンツ」という言葉が出てきましたね。これって、一体どういった事なのでしょう?
僕は専門家ではなくて、20代を専門としているコーチですから、一意見として聞いてもらえれば嬉しい限りです。
社会的な背景と流れ=「満足度」の変化
原因をもっと大きな視点から見る事が、大変、大切でございます。
まず、大きな視点としてこれが見られます。例えば勉学の面で見てきましょう。現代は、選ばなければ、ほとんどの子供が大学に入れるような時代です。
だからこそ、どの親も「高校を卒業して〜」というような道を見るのではなくて、たとえ中学校時代に、そこまで勉学の面で優秀ではなかったとしても、高校で逆転するために、当時の自分との学力と比較して、少し偏差値も低めの高校の、特待生制度や特別進学コースを狙う・・なんて方法もありますよね。
さて、あなたのご両親は、おそらく50-60歳前後かと思います。そのご両親、つまりあなたのおじいさん・おばあさんは、戦後焼け野原だった日本を復興した方々で、それを受け継いで高度経済成長期を引っ張ってきた方ですよね。
一つの例ですが、「当時、女は大学なんて行くもんじゃないって言われて、大学に行けなかったのよ」とか「俺は成績は優秀だったけれど、経済的な理由で大学に行けなかったんだよ」・・という話をご両親から聞いたことはありませんか?
そうです。そんな家はたくさんあったと聞きます。ご両親も後悔されていると思いますが、おじいさん・おばあさんにも、後悔があると思います。
だからこそ、ご両親が見える、幸せというのは、「大学に入れる事」。だってそれは「あなたの両親ができなかった事」ですからね。
しかしながら、話を戻しますが、今の社会では、「大学に入れる事」というのは、日本の過半数ができてしまっている。つまり、若い世代である私たちとしては、「当たり前」の事であって、それに幸せをなかなか感じにくいのです。
そもそも、あなたが見ている社会と、両親が見ている社会の「幸せ」や「満足度」が違うわけなのですよね。日本は成熟した社会と言えるのも、今、発展途上国が行っている価値観の変遷を、もうワンサイクルしてしまっているという点なんですよね。
そんな中で、「満足度」が変化しているが故、こんなにやったのに、どうして・・という両親の想いと、「もっとこうしてくれたら良かった」という、あなたの想いが交錯してくるんですよね。
「満足度」の変化の裏側=資本主義のメカニズム=「もっともっと」病。
「供給過剰」という言葉を聞いた事がありますか。よく経済で需要と供給のバランスが〜とか言って、公共投資をする事で、お金が循環して〜と言ったような事をニュースで聞いたりすると思います。
これも、資本主義の政策です。(僕は資本主義を責めているわけでも、賞賛しているわけでもありません)今まで人は、「もっと便利に暮らしたいな」「もっと快適に生きたいな」という欲求をベースにして、そのために開発を繰り返してきました。
それが、三種の神器だったり、今ならばスマートフォンという形で具現化されていきます。
さて、ここからです。考えや価値観のズレというのは、どこにでもあるものですから、おそらく、あなたの両親のそのまた上のおじいさん・おばあさんとも、喧嘩なり何なりはあったのでしょう。
けれども「毒親」なんていう言葉は、その時の世の中にはありませんでした。じゃあ、その当時「毒親」だったり「モンペ」はいなかったのか?・・そんな事はありませんよね。
だけれども「社会問題化」されなかったわけです。なぜでしょうか?
方向性の違い。外か、中か?
なぜならば、「方向性が“外”に、もっともっと、と、向いていたから」と僕は見ています。
そういった所を問題視するよりは、「オイルショック」だったり「三億円事件」だったり「大学闘争」だったりと、経済・政治ともに、発展していく日本の行方を見ていく事に、方向性が向けられていたんだと思います。
世の中が外に向いているから、「別に俺の家だけ、そんな事、言ってても仕方ないだろ。まぁお金も入ってくる、我慢しいや」という感覚だったんじゃないかな〜と思っています。
外側の方に「もっともっと」と欲求を膨らませていた時代がありましたが、今はどうでしょうか?
「車が欲しい」とか「高級な◯◯が欲しい」と言った話は全くと言って良いほどありません。しかし「お金が欲しい。それである程度の質素な暮らしでいい」という20代は大変多いです。
さとり世代やゆとり世代は、、というよりは、今の現代社会の風潮として、ある意味「もっともっと病」から離れつつあるような状態で、それよりも「もっと私の内側を満たして欲しい」という風に、「内側へのもっともっと病」が強くなっているのかもしれません。
ご意見などあれば、コメント頂ければ嬉しいです。
「内側への、もっともっと病」と「親に感謝できない事」に何のつながりがあるの?
さて、話を元に戻していきましょう。そんな風に社会が変遷している中なのですが、あなたの悩みは「親に感謝できない事」でしたよね。
あなた自身は、親に何を求めているのでしょうか?「もっと理解して欲しかった」「もっとわかって欲しかった」という事でしょう。
しかし、親の判断基準からは何を見ていたかといえば、「良い大学に行かせた」「好きな事をやらせた」という状態だと思います。何度も言いますが、親が悪いわけではなく、最善を尽くした形としか言いようがありません。
向いている方向が、中と外で全然違うわけですよね。そんな状態でいるから「結局わかってくれなかったんだ!」と暴れる人が増えているわけです。あなたは、いかがですか?そんな風に、「愛情をくれているのはわかっているけど、そういうわけじゃない!」と思っていませんでしたか?
「親≠自分」への理解がどれだけあるのか?が大切。
あなたも20代となって、大人の事情という事が見えてきている時期だと思います。例えばあなたが、高度経済成長の真っ只中に子供がいるとして、あなたはどんな子育てをしたでしょうか?
世の中に習って、成長を促すような、子育てをしていったのではないでしょうか。だからこそ、今振り返ってみれば、ナンテコトナイ、仕方のなかった事なんですよね。
「親に感謝ができない」というのは、「自分の期待通りに親が愛してくれなかった」という点に関して、親に責任を押し付けようとしている証拠です。
どうやって感謝できる自分になればいいの?
「期待通りに愛してくれなかった!」というところから、怒りや悲しみが出てきちゃうんですよね。あなたはそこで、怒りや悲しみを誰かにぶつけていたりしていたら、結局その怒りや悲しみは、また噴出するものです。
その怒りや悲しみだって、あなたの一部です。その感情がなければ、一生懸命勉強を頑張ったり、仕事を頑張ったりできなかったわけですから、あなたにとっても大切な感情だったのです。
そうやって、自分自身の今までにOKを出してあげながら、「自己肯定感」を上げていく事です。
難しいのであれば、今は大丈夫。周りの友人や信頼できるパートナーと一緒に、あなたの背景を話しながら理解しあっていければ大丈夫です(^^)/
そうしていったら、段々と今の自分自身が感じる事と、過去の感情が切り離されていき、「あぁ親も色々と一生懸命だったんだな」と感じるようにもなれますよ。
それでも無理な場合はどうすれば?
そんな事いっても、自分はやっぱり許せないし、親に感謝なんて出来ないんだ・・。というあなたは、まずはその自分自身を否定しないで大丈夫です。
多かれ少なかれ、みんな親に対する罪悪感というものは持っていますから、徐々にその結ばれた糸を解いていけば良いのです。
仲の良い友人やパートナーと話しても、難しい・・という場合だったらば専門家に頼る事をお勧めします。
とにかく、あなたの心を晴れやかにして、自分が生きている事へ感謝を大きくしていけば、自然に親や友人にその感謝は派生していきますよ。焦らず、無理矢理、感謝するのではなく、自分の心に素直に向き合って、自分の欲求を噛み締めてあげてくださいね。
コメント
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[…] だけれども「社会問題化」されなかったわけです。なぜでしょうか? 方向性の違い。外か、中か? なぜならば、「方向性が“外”に、もっともっと、と、向いていたから」と僕は見ています。 引用元-親に感謝できる自分になるためには、◯◯感をつけること! | HEART TRAVELER […]
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[…] 関連記事:親に感謝できる自分になるためには、◯◯感をつけること! […]
親に感謝できない、尊敬できないどころか、批判ばかりしていました。
それでも、親は親なりの方法で愛していることはわかります。
…しかし、わかっているものの、感謝はできません。
何でこういう言い方するの?そこは一旦気持ちを受け止めてから注意すべきでしょ?などなど、違和感を覚えていました。根本的にずれている感覚があるのです。
その違和感の正体は、自分で考えてもわかりませんでしたが、
この記事でわかりました。そしたら、なぜだかすぐに、自然な感謝の気持ちが沸き上がってきました。やっと親を理解できた気がします。
どうもありがとうございました。
名無しさん@せちがらさん
ご丁寧なコメント、ありがとうございます。どうしても根本的にズレている感覚が出てきちゃいますよね。。
親についての背景を、世の中や社会の広い観点から理解すると、また違う観方を感じてもらえればと思い、記事を書かせて頂きました。自然な感謝の気持ちが湧き上がってきたとのこと、ご参考になってくだされば大変嬉しいです。
こうしたコメントが励みになります。どうもありがとうございました。
感謝するしないは自由。
毒親に育てられた自分は精神をボロボロにさせられたので
全く感謝する気持ちがおきない。大学にも出させてもらったが全く感謝するつもりはない。むしろ慰謝料くらいにしか
思っていない。それなりに利用したらとっととクソ家族と
縁を切る予定。家庭で苦労の少ない人間ほど感謝を強要したがる傾向があるようだが、クソ黙りやがれと思いますね。
結婚式の準備で、親とケンカして、「感謝の手紙」なんて、書けるか!と思って、ネットサーフィンしてたら、出会いました。
やっぱり、親の性格は苦手です。子供の頃は、ケンカばかりしてる両親が大嫌いでした。その後、親は病気になり、介護が必要になりました。人よりも早めに介護を経験して、私は不幸だと思っていました。
その後、父も亡くなって、母も老いてきています。私は縁があり、夫と出会い、結婚することになりました。
結婚は、とても楽しい生活です。親や、義理の親との関係は楽しくありません。何かと口出しされることが苦痛でしかたないのです。
何度も結婚式などで、ケンカをし、つかれました。
でも、この記事を読んで別に嫌いなままでもいいのかなぁと思え、今の夫と出会え、楽しく過ごせるのは、生まれてきたお陰なのに間違いがないので、その事には感謝できるなと思いました。
少し肩の荷がおりた気がしました。
自分達で決めた結婚式で、自分勝手でも、それでもいいと思いました。
親は親なりに頑張って育ててくれたのは知ってる。でも、私はやっぱりずっと苦しかったよ。だから、新しい家族を大事にしたいの。親は知らないって言わないけど、今私が大事なものを大事にしていきたい。