【自分の状態を見極めよう】「仕事に行きたくない」からと言って、“うつ?”と言っちゃあ、いけないよ。
目次
“うつ”にも色んな“うつ”がある
もう上司や先輩に色々と言われて、取引先にもメタメタにされて、もう自分なんて意味ないんじゃないか…と思っているあなた。
もしかして「自分がうつなんじゃないかな・・?」と思ったことはありますか?
分かります。思うのも無理ないですよね・・・涙
精神科医の香山リカさんの、【「私はうつ」と言いたがる人たち】という本を読んだ感想ですが、“うつ”も二極化している感じがします。
さて、その“うつ”の二極化とはなんだと思いますか?「逃げているか」「向き合いすぎているか」の二極化だと私は見ています。
もし、あなたがその二極化に当てはまるならどちらでしょうか?
“新型うつ”=自身の感情からの“逃げ型うつ”。
うつの原因は「考えが溜まり過ぎてワケが分からなくなる」コトがきっかけになります。自分の中で“考え”を処理できないんですよね。
水を溜める「ダム」ってありますよね。
あれが、大雨により決壊することがあります。あの場合は水を処理出来ないから起きるものです。
あなたにも、考えのダムの容量というものが、あなたの中にあるので、考えが溢れてしまいワケが分からない状態になっているということです。
それに耐えきれなくて、精神が病んでしまうわけです。
下敷きも強く曲げすぎると壊れちゃう
ちょっと専門的な“ストレス・マネジメント”のハナシをしますと、小学生の時に使っていた下敷きってありますよね?
あれを、ちょっと曲げても形状記憶があるから、戻って元通り♫ってなりましたよね?
だから適度なストレスというのは、必要なものなんです。
でも、ストレスが掛かりすぎると(つまり、むっちゃ折り曲げてしまったら)どうでしょうか?下敷きは見事にまっぷたつになりますね。
それだけストレスのかけ具合は見極めないといけないのです。
けれども、その見極めは“感覚”で行われています。理論が確立されていなかったんです。
あなたの、ストレスがどれくらい耐えられるか?
ということを人材教育の世界では「ストレス耐性」と言っていますが、これはどういうことかというと、ズバリ「自分の感情に向き合えているかどうか度数」です。
“新型うつ”の正体
何か、上司に言われたり先輩に怒られた時に、あなたを含めて多くの人は凹みますよね。
そこから立ち上がるかどうか?というのが「ストレス耐性」です。
行動を見ているだけで、正直かなり大雑把なんです。
怒られた後に出てくる、あなたの考えや感情や、上司・先輩に対するイメージはどんな感じでしたか?
それと向き合えずに一気に凹んでしまって「もう会社に行きたくない…」となってしまうのが、当時“新型うつ”と言われていた特徴だと思います。
「もう相手のせいだ。自分もいる意味がない…涙」とあなた自身が考えて、その裏に隠されている感情とは向き合えずにいるんですよね。
そうなると、人事部門の人は、言葉には出来ないですが「こいつストレス耐性がないな」と理由をつけて、判断してしまうわけです。
残念ですよね、自分の感情の見方が分からないだけなのに。。。
そして、「あぁやっぱり自分は人と違うんだ。ダメなんだ…」と自己否定のダムを建設して行きます。
そして、時が来たら決壊し、うつになってしまう。というパターンが1つです。
“向き合いすぎ型”うつ=向き合い過ぎてワケが分からない状態になる
「色々試しているし、考えているけど治らないんだよ!」と、思うことがありますか?
こういった人の多くは、元からメンタル的な悩みを抱えていて、自分なりに内面と向き合ってクリアしてきた方が多いと思います。
自分の感情も「あ、結局認められたいだけで生きているんだ」とかの深い気付きをしている方でしょう。
けれども、感情が見つかったとしても、どうやって自分を変えればいいのかが分からずに、同じところをぐるぐるしてしまうんですよね。
人間の脳の機能として、過去とつなげて取るクセがあります。
例えば、この写真をプリンとしてみたあなたは、プリンを見たことがあるからですよね?プリンを見たことも食べたこともない国の人は、これが何なのかも分からないわけです。
同様に、モノだけじゃなく、あなた自身を初めて見た人はあなたの今までのコトなどは分かりません。
今のこの瞬間も変化しているのですが、脳が過去から固定させて、色んなイメージで「自分」を作ってしまっているんですよね。
今までの自分の感情がどうしてもくっついてきてしまい、過去の自分とサヨナラするイメージがないから、「どうやって自分は変わればいいんだろう?」
と悩んでしまい、どこに言っても答えが出ないため「やっぱり自分は人と変わっていてダメなヤツなんだ」と弱まってしまう方が、“向き合い過ぎ型”うつだと整理できますよ。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメントフォーム