幸福を求めても、幸福を得られない。矛盾の本質的な原因は?
みんな幸せになりたいのに、幸せになっていない
例えば部下に対して「あなたは幸せになりたいですか?」と聞いた時に「私は不幸になりたいです!」という人はいないでしょう。
では現状はどうでしょうか?身近な人間関係の問題から、今では北朝鮮ミサイルの問題まで幅広く不幸せそうな現状が続いています。おかしいですよね。
昔を遡ってみても、幸せになってない
実はこの状態、ずっと昔から続いています。かつて王様が中心だった時代がありました。その時にも奴隷がいましたし、今から見れば人間らしいと言われる状態ではなかったでしょう。
そして今は、資本主義になったことで、王様が中心ではなくてお金が中心になりましたね。ですが貧富の格差はひどいし、貧困だってあれば戦争もなくなっていません。
それで、「今の人間は幸せだよね〜目の前の小さなしあわせを〜」と言われても、説得力がありません。現実を直視すれば、すべての人が幸せになっていませんよね。
新しいスタンダードから時代が変わってきた
では、かつての大きな変化はどうだったのでしょうか?先程も述べたとおり、西洋のルネッサンスがありますね。
あなたは今、地球が回っていることを実感していますか?地球が回っていて、太陽系の周辺に地球がいることを感じますか?と言われても、実感していないですよね。ですが、そのイメージが入っているだけですね。
天動説から地動説に変わったことは、人間にとって本当に衝撃的な事実だったわけです。どうみたとしても、天が回っているように観えますから。ですが、科学で地球が回っていることを、証明しちゃったんですね。
地球は、天動説であれ地動説であれ、変わらずに動いていました。変わったのは人間の認識です。私たちはそのイメージを当たり前のように受け取っていますが、かつてはそれによって、何百人・何千人の人が命を落としたわけです。
しかし、天動説から地動説になったからと言って、私達の命が危ぶまれたか?というと、まったくもってそうではありません。
だけれども、地球が平面だと思った人が球体の地球をイメージしたら、地球から落っこちてしまうイメージが来てしまいます。当時の人は重力も知りませんから、それはそれは怖かったのでしょう。提唱した人を否定したくなりますよね。
しかし地動説が出てきた事で科学が発展し、それが事実でしたから、生活がより便利になったことは間違いありません。イメージの大転換により、幸せを享受できる範囲が大きくなったといえるのでは、ないでしょうか。
つまり、幸福を求めても得られない原因は、そもそも幸福を認識する範囲に限界があるからです。
科学が発展していなければ、今のように幸せを享受できる範囲はより狭かったといえます。科学の発展も「地球が固定しているのではなく、地球が動いているんだ」という1つの認識の大転換からでした。
つまり、1つの認識の大転換から、幸福を享受できる範囲が変化したといえます。このように、時代のスタンダードは大きな大前提の否定からやって来て、進化・発展しています。
新時代のスタンダードは、何だ?
では、新しい時代のスターンダードとは何でしょうか?と行きたいところですが、今の時代を旧時代とした時に、旧時代の限界を明確にさせることが重要ですよね。
それは何かと言えば“観点が地動説”状態だということです。
部下との関係においても、どれだけコーチングや心理学的なスキルを学んでも上手く行きませんし、家族との関係においても、人生の中で最も多くの時間とエネルギーを使って交流を取っているはずなのに、上手く行かないことがありますよね。
どこまでも、人間関係は限界だということが見えれば、解決策も自ずと見えてきますよ。
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